デーヴ

この手のハートフル・コメディは、米国の独壇場です。恐らく米国の現実は、昔から途轍もなく厳しいものなのでしょう。大統領の替え玉なんて、本来はフィクションの世界であるはずですが、多分、あの国では当たり前の事なんじゃないかな?。それがしっかり映画として成立するところは、米国の米国たる所です。それにしても現実から遠く離れれば離れるほど、ヒューマニズムが生きてくるというのは、ちょっと悲しい事なのかも知れません。多分、映画の主旨とは違いますが、本来はラストシーン以降のデーヴの奮闘こそ、見てみたい所です。ケビン・クライン、シガニー・ウィーバーが好演。93年作品。
 まぁ、「阿倍さんも替え玉を使えばよかったんじゃないの?」などとバカな事を考えずに見る分には、なかなか良い作品です。

13号倉庫のHP
http://bsouko.hp.infoseek.co.jp/

キャスパー

ホラー系ではない米国のユーレイ映画は、妙なヒューマニズムがあり、キャスパーもその辺はしっかり押さえてあったので、そこそこ見る事ができました。
 しかし、これみよがしのCGは意外と成功しているようで、そうでもないんじゃないかな。確か、この作品の原作はマンガで、アニメもあったと思います。今回は実写なので、基本的には、より実写に近づけるしかないんでしょうが、CGと実写のバランスがちょっと上手くいっていないように思いました。 キャスパーはアニメ・キャラのままで良いと思いますが、他のユーレイはちょっとアニメを意識し過ぎ。その辺のバランスは本当に難しいところだと思います。案外、実写で見せた地下室の場面などは結構良い感じだったので、ちょっと残念です。
 アダムスファミリーに出ていた、クリスティーナ・リッチが今回もヤバそうな娘役で好演。この作品は、いかにもスピルバーグが製作したがるようなファンタジーで、制作費はそれなりにかけているようですが、安っぽい感じがしました。95年作品。

13号倉庫のHP
http://bsouko.hp.infoseek.co.jp/

サブウェイパニック 1:23PM

74年の「サブウェイパニック」のリメイク。前作も面白かったけど、今作はTV作品なので、最初から最後までテンポが良く一気に見てしまいました。前作から24年の歳月を考えると、多分、そこが1番の違いでしょう。ストーリーの重みというよりは、いかに90分スルーするかに重点が置かれているようです。その点は、まんまと策略にハマってしまいました。 
 映像的にも前作に比べて、一段とポップなので、原作の古さはほとんど感じさせません。勿論、最近の大作と比べるとスケールなどは物足りない感じですが、軽く見るには十分満足出来る1本です。しかし、表面的な迫力はそれなりですが、前作の方が見応えはあるなぁ。うーん、所詮TV作品という所でしょうか?……。98年作品。

13号倉庫のHP
http://bsouko.hp.infoseek.co.jp/

バッドデイズ

悪人オンパレードの犯罪バイオレンスアクション。この作品は米国作品なんだけど、乾いた感じがするので好み的には今いちだなぁ。こういう作品はしっとりとしたヨーロッパ系の作品の方がボクとしてはしっくりきます。
 もちろん、悪党仲間の分裂、裏切り、復讐など見せ場は十分。それなりにストーリーもパワフルで、いかにも米国映画という感じで、見やすさは十分です。
 ハーベイ・カイテルが抜群の渋さで好演。スティーブン・ドーフ、ティモシー・ハットンも迫力満点です。派手さはあまりないけど、それなりに俳優の演技を楽しめる作品でした。97年作品。

13号倉庫のHP
http://bsouko.hp.infoseek.co.jp/

テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

ティコ・ムーン

97年、フランス+ドイツ+イタリア作品。SF作品で、設定は月のどこかという事ですが、どこかの惑星でも成り立つし、下手すると、未来地球でも全然OK何じゃないかな?。全体的に無国籍感が漂っていますが、そこはやはりヨーロッパ的な雰囲気を持つ作品でした。フランスのコミック作家、エンキ・ビラルの監督第2作という事ですが、勉強不足でどんな人なのかは解りません。
 作品は、とてもゆっくりしたテンポで進みます。ストーリーは、かなり複雑なようにも思いますが、流れは以外と単純で、その分、物語の厚みが乏しかったんじゃないかな?。映像はなかなか綺麗でした。見所はやはり、ジュリー・デルピー。ラスト、ブリジット・バルドーが歌う「ミスター・サン」も味があって、良い感じです。

13号倉庫のHP
http://bsouko.hp.infoseek.co.jp/

ミッドナイト・ラン

ロバート・デ・ニーロ主演のアクションコメディ。88年製作。もう19年も前の作品なのですね。その意味では懐かしい作品とも言えます。ストーリーは、昔、何処かで見たような感じもしますが、軽快なテンポと、これでもかのアクションは正に活劇ならではの面白さ。間に入る人間味溢れるシーンも破綻することなく収まっているので、脚本の完成度もなかなかの物です。多分、ノースターのB級作品でも十分面白いとは思いますが、やはりシッカリとしたスタッフ、優秀なキャストを集めた分、新鮮味は乏しいものの安心してみられる娯楽作品になっています。こういう制作体勢というのは、今となっては案外貴重じゃないかな?。その後の派手な作品やCGだよりの作品をみると、そんな印象も出てきます。本当は110分くらいの上映時間がベストだと思いますが、126分でもあまり長さを感じなかったのでOK。でも、ちょっと満腹感が無きにしもあらずの作品でした。

13号倉庫のHP
http://bsouko.hp.infoseek.co.jp/

ネル

美しい自然とジュディ・フォスター。それだけでも見て損はないんじゃないかな?。ジュデイ・フォスター作品は「ダウンタウン物語」以来、追い続けているわけではないのですが、いつも見ています。それだけ大スターという事なのでしょうが、印象に残る作品も数多いと思います。
 さて、ネルですが、いかにも米国的なヒューマニズム溢れる感動作品と言ってしまえばそれまでなのですが、案外、この米国的ヒューマニズムというのがクセモノです。この作品も一方的な米国的ヒューマニズムの押しつけが物語の中核としてあるので、そこはちょっとどうなのでしょうね?。エピローグなどはかなり強引な展開だったようにも思います。
 米国の自然環境などについては勉強不足なので良く解りませんが、現在、自然がどの程度残っているのでしょうか?。案外、自然というのは、ヒューマニズムとの対局にあるような感じもします。もちろん、自然の隅々にまで手を加えてしまったこの国のような、管理された自然(自然もどき)の中での、ヒューマニズムならば、解らないのでもないのですが、しかし、それは、かなり弱々しいというか、あまり感動的なものではないように思います。
 うーん、それでも、米国の大自然とジュディ・フォスターは美しかったなぁ……。94年作品。

13号倉庫のHP
http://bsouko.hp.infoseek.co.jp/

デッド・カーム 戦慄の航海

ワーナーホームビデオのCUEレーベルからリリースされた作品で、当然劇場未公開。ビデオ向きの作品というか、全編スピード感溢れる演出で見応え十分です。ただ、クルージングに入る導入部は案外長く感じるわりには後半の物語には絡んでこないので、この部分は時間合わせという感じもしないではありません。そこはビデオ全盛期に未公開作品を多数供給した、オーストラリア作品(88年)らしい展開であり、劇場未公開も理解できる所です。主演は90年代にブレイクする、ニコール・キッドマン。この作品は、「デッド・カーム 狙われた人妻」という邦題もあったそうですが、レンタルとしてはその方が回転率が上がったんじゃないかな?。廉価版のDVDも出ています。

13号倉庫のHP
http://bsouko.hp.infoseek.co.jp/

周魔要の湯布院日記2007

九州・湯布院で行われている「湯布院映画祭」。今年も、「映画三昧日記」、「ピンク映画カタログ」でお馴染みの活弁オジサンこと、周磨要さんによる「湯布院日記」が、ぼくら新聞+13号倉庫のHPで連載開始です。今年は、ちょっと長丁場になりそうで、楽しみです。よろしかったら、ご覧下さい。

ぼくら新聞+13号倉庫のHP
http://www.geocities.jp/bokurasouko/